2012年10月15日

木の建築賞@仙台

昨年震災の影響で中止となった木の建築賞の東北・北海道大会。
まだまだ震災の爪痕は各所に残り復興の真っ最中なわけですが、それでも東北の中心地仙台にてこうして大会を執り行うことができたのには感慨深いものがありました。

この大会は書類選考を経ての二次選考会という位置付けだが、応募者のプレゼンや活発な議論も見られるのでメインイベントである。
この賞は実作に限らず様々な活動もその対象にしているのが特徴で評価軸も実に幅広い。前回の関東甲信越に比べると応募には地域性の高いものが多くなり、今回はそれにプラスして震災復興関連の作品や活動も多く、議論もそうしたものが多かった。

そうしたときに寂しいのは批判的な意見はあまり出てこずに議論も深まらないことだ。
地域性を批判することは難しく、特に震災復興でがんばっている人に厳しい意見をするなどなかなかできることではない。
そうするとチャレンジ派の議論や意見は少なくそして弱くなる。意匠的・技術的にチャレンジするものに対しては「そんなチャラチャラしたことにうつつを抜かして・・・」といった雰囲気が会場全体を覆うのだ。
結果的に「地域性」や「がんばっている」こと自体を皆で褒め合い励まし合い、多少意見やアドバイスをすることはあっても、賛成反対で激しい論戦になることはまずない。一見するとお互いに意見を交わして気持ちよく議論を終えるので、有意義な会だったと安心するかもしれないが、自分のような立場だとなんだか物足りなさが残ってモヤモヤしてしまう。
被害妄想かと言われればそうかもしれないし、自分自身地域性や「がんばっている」ことを否定するつもりは毛頭ない。しかしそれにプラスして新たな議論が加われば、もっとすばらしい会になるはずだと思うわけなんです。

次の日は松島に赴き伊達政宗の瑞巌寺の大修理工事を見学。床が撤去され、屋根が撤去されてあらわになった構造体が美しく、圧倒的な存在感と時間と人の手の跡を見ることができました。写真撮影ができなかったのが残念。完成したらあらためて見に行きたいです。
帰りはご一行様のバスで帰るのを拒否して松島散策フェリーに乗って帰途へ。気持ちよかったー。

P1020276.JPGP1020285.JPG
posted by miz at 15:14| Comment(0) | TrackBack(0) | メモ